美学文芸誌『ESTHÉTIQUE vol.1』創刊

美学文芸誌 エステティーク

美を捕まえたいと思った。
幼い頃、夢中で蝶を追いかけたように。
――美は不思議だ。
美しい絵画、美しい景色、美しい音色など、
形容詞としての美はいくらでも見つけられる。
では「美」そのものはどうだろうか。
それは、見ることも触れることもできない。
しかし、たしかに在るように思える。
まるで美は「魂」のようだ。
古代ギリシア語では魂を「プシュケー(Ψυχή)」と呼んだ。
そして、この語は同時に「蝶」をも意味する。
こんなに精妙可憐な生き物を捕えるためには、
同じほどに精緻な罠が必要になってくる。
――言葉は不思議だ。
文字として見る、言語として聞く、点字として触れる、
さらに香りとして嗅ぎ分けることや舌で味わうことも、おそらくは可能だろう。
言葉は事物の影である。
影であるからには、いかなるものも同じ姿で写しだすことができるはずだ。
きっと美さえも。
美を捕えるために、美について言葉を紡ぐ。
クモが精緻な糸を紡ぎ、舞い遊ぶ蝶を捕えるように。
こうして捕えられた美が、本誌に飾られている。
美を知りたくなったら、いつでも本誌を紐解いてほしい。
これは、美の標本箱である。

日本美学研究所は、美に特化した文芸誌『エステティーク』を創刊しました。
――美とは何か。
この永遠不変のテーマを問い続けるために誕生した文芸誌です。
コンセプトは「美の標本箱」。
美の姿を多角的に捕え、物として飾っても美しい本を目指しています。
美術、文学、哲学、宗教、服飾、音楽、舞踊、演劇、建築など、
様々な営みに通底する美について考え、語る「場」を作ることで、
人類の文化活動に貢献し、“世界を、より美しく”という理念を遂行していきます。
創刊号の特集は、ズバリ「美」。
各分野で活躍する総勢17名の識者により、縦横無尽に美が語られました。
フランス語で美学を意味する「エステティーク(ESTHÉTIQUE)」。
美を愛し、美を求め、美に狂った全ての人へ。

◆目次◆
金子國義(画家) 『エロスの額縁』 巻頭インタビュー
最上和子(舞踏家) 『人間の体は美しい』
小林信之(美学研究者) 『美の非情性』
田中雅志(作家・美術史家・翻訳家) 『アンドロギュヌスの美の系譜―あるいは星々への回帰』
大岡 淳(演出家・批評家) 『オスカー・ワイルド「サロメ」演出ノート』
深澤紗織(詩人) 『わたしという宮、または身体詩』
三浦和広(編集者) 『聖なる言葉』
辻 大介(調香師) 『香りからみた娼婦と美学』
谷崎榴美(魔女) 『このましくない感じ』
華藤えれな(BL作家) 『儀式』
鵺神 蓮(緊縛師) 『淫縄美縛』
森 功次(美学者) 『失礼な観賞』
岩渕竜子(漫画家) 『美少年の骨は白』
平林幸壽(僧侶・現代アーティスト) 『近代日本美術史における文化的遺伝子としての仏教』
佐々木治己(劇作家) 『演劇にとって美とは何か』
YUKO-KAT(ミュージシャン) 『ピルグリマージュ・ヌミノース―畏怖巡礼―』
野尻英一(哲学者) 『美と弁証法』

【挿絵】
阿波村奈央
銀河博覧会

発売日:2014年6月1日
発行:日本美学研究所
仕様:B5判変形/120ページ
本体価格:902円(税抜)

 

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追記 2015/04/30

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皆様のあたたかいご支援とご支持に心より感謝申し上げます。